スクリーンの反射面の生地は大きく分けて拡散型、回帰型、広階調型、反射型の4種に分類されます。
スクリーンを視聴する環境や用途に応じて、それぞれの反射特性を上手く利用することが重要となります。
それでは、それぞれの反射特性についてご説明します
業務用からご自宅用まで幅広く使用されているスクリーンのタイプです。スクリーンの万能選手と言った位置づけです。 プロジェクタ―からの光が全方向に拡散しているのがわかります。
入ってきた光を拡散するため、拡散型と言われ、それぞれの方向に光が戻るため、視野角が広いスクリーンとなります。 どの位置から映像を見てもクオリティが下がりにくいことが大きな特長です。 たくさんの人が集まって見るような場合には拡散型の生地を使います。 ビジネス用途の会議室など大勢の人が集まる場所では視野角が広い拡散型がおすすめです。
OS SCREENのピュアマットシリーズは拡散型スクリーンとしてホームシアターでも人気の商品です。 ナチュラルで映像を素直に映し出すスクリーンとして多くのシアターファンから支持を頂いております。
ホームシアター、企業の会議室、ホール・講堂、セミナールームなど
スクリーン表面に極々小さな光学レンズガラス球を散りばめたスクリーンです。
入射光と同じ方向に反射光を戻す特性のため、回帰型と言われます。
プロジェクターからの光を強く戻しているのが分かると思います。スクリーンゲインはおおよそ1.5~3程度となり明るいスクリーンになります。
ピークゲインが高くなる一方で、視野角は狭くなり、プロジェクターに近い位置で見ることが綺麗で明るい映像を見るポイントとなります。 ホームシアター用途でも良く使用される生地になります。
ホームシアター
HDR対応プロジェクターに適合するスクリーンです。
上のイラストの通り、プロジェクターからの光を大きく戻しつつ、光が拡散させます。そのため、ピークゲインが高く、明るいスクリーンでありつつ、拡散することで、視野角もあります。精細な映像を存分に引き出すスクリーン生地タイプです。 高いゲインを確保しながら、ホットスポットを抑えた幕面です。
オーエスが世界で初めて作り上げたHDR適合スクリーン「レイロドール」は広階調型スクリーンです。第4の幕面はオーエスから生まれました。
ホームシアター
スクリーン表面に均一の特殊パール顔料をグラビア印刷し、高輝度を維持しながら視野角を確保したスクリーンです。プロジェクターからの光を入ってきた方向と逆の方向に反射させるため、ピークゲインは高くなります。平面性の維持の難しさや、プロジェクターの性能の向上により、近年はほとんど選ばれるシーンが少なくなってきました。